遙かなる わがヨークシャー (Faraway My Yorkshire)
ヨークシャー・デイルズ (The Yorkshire Dales)
53 イーズビー修道院 [スウェイルデイル] (Easby Abbey, Swaledale)
リッチモンドの南東およそ1・5kmのところのスウェイル川のほとりに、プレモンストラテンジオ修道会のイーズビー修道院（またの名をセント・アガサズ修道院）の廃墟がある。1151年に建設がはじまり、1310年ごろに完成したところである。
ここもターナーがスケッチし、1818年ごろに、いかにもイングランドの片田舎らしい、おだやかな風景の水彩画『セント・アガサズ修道院、イーズビー』に仕上げている。この絵は、ターナーの水彩画の傑作の一つといえるものである。
わたしの水彩画は、廃墟をA6136号線から眺めたところを描いたものである。
ターナーも、このあたりの位置からスケッチしたと思われる。しかし、彼の絵では廃墟全体が描かれているので、彼は川岸に下りて、廃墟がもっとよく見えるところからスケッチしたのかもしれない。
On the River Swale, a mile to the southeast of Richmond, there are the
ruins of Easby Abbey (another name is St Agatha's Abbey) of the Premonstratensian
order, which was founded in 1151 and completed in about 1310.
Turner painted the picture of the ruins in watercolours in about 1818.
I like the peaceful rural atmosphere of this picture and I can say it is
one of his masterpices.
My watercolour is the view of the ruins seen from the roadside of the A6136.
If I had descended by the river, I would have been able to stand at the
exact point where Turner sketched the ruins.